当てはまったらアウト!助成金の契約前に確認すべき7つの項目

様々な助成金があり、様々な要件がありますが、どの助成金も受給できない事業主が定義されています。助成金の申請代行契約を結ぶ前にも必ず確認しておくべき項目です。次の1~7のいずれかに該当する事業主は、雇用関係助成金を受給することができません。

1 不正受給をした

不正受給をすると、3年間は支給申請できません。支給申請日から支給決定日までの間に不正受給をした事業主も含まれます。助成金ごとに、これをやると助成金もらえないよ、という要件が決まっています。

不正受給とは、偽りその他不正の行為により、本来受けることのできない助成金の支給を受けまたは受けようとすることです。例えば、離職理由に虚偽がある場合(実際は事業主都合であるにもかかわらず自己都合であるなど)も不正受給に当たります。

2 未納の労働保険料がある

助成金は4月から翌年3月で区切る、年度を単位に運営されています。労働保険料の計算も年度単位ですよね。支給申請した年度の前年度より前のいずれかの保険年度の労働保険料を納入していない事業主は支給申請できません。支給申請日の翌日から2か月以内に納付を行った場合はセーフです。

労働保険料を払わないなんて信じられない話ですが、これ、気を付けていたほうがいいです。助成金は社員数の少ない会社ほど取り組みやすいんですが、社員数の少ない会社で社長が自分で給与計算や保険の手続きをしていると、そういった手続きを忘れがちです。あの年度更新のあのでかでかとした真緑の封筒を無視するのもすごいなと思うんですが、事務所の隅に追いやられたきり上にほかの封筒が覆いかぶさり地層の奥深くに眠った日には、、なかなか地表には戻ってきません。

労働保険料の年度更新の時期になったら、念のため、手続きを促しておきましょう。顧問社労士がいないとスポットで手続きを依頼されることもありますよ。

3 労働関係法令の違反歴がある

支給申請した日の前日からさかのぼる1年間に労働関係法令の違反をした事業主も支給申請できません。労働関係法令の違反というと、最低賃金法違反、残業代の未払いで書類送検されたなど。危なそうな場合は取り組む前に個別に労働局に確認したほうがいいですねー。

4 性風俗関連営業、接待を伴う飲食等営業

性風俗関連営業、接待を伴う飲食等営業またはこれら営業の一部を受託する営業を行う事業主も対象外です。事前の業種確認は必須です。これらの営業を行っていても、接待業務等に従事しない労働者の雇い入れに係る助成金については、受給が認められる場合があるので、判断がつきにくい場合は個別に労働局に確認ですね。

5 暴力団関係事業主

6 支給申請日または支給決定日の時点で倒産している

支給申請日に倒産していると支給申請はできません。また、支給決定日の時点で倒産しているのもアウトなので、注意ください。審査の込み具合でかなりの幅がありますが、支給申請から支給決定までは、最短2か月~長いと1年以上かかります。支給決定日はかなり先になる可能性があります。そのときの込み具合は労働局に聞けば教えてくれます。

倒産でなくとも、支給決定日に雇用保険被保険者が0人になっているとアウトなケースも。これは審査中にいったん1名から0名になっても、支給決定日当日までに新たに雇用し、被保険者が1名以上になっていればOKです。これも助成金によってルールがありますので、危ないときは要確認です。

7 不正受給が発覚した時の事業主名の公表を拒む

不正受給すると社会的ペナルティーとして事業主名を公表されます。不正受給しようとする事業主もいるため、抑止力としてあらかじめ同意を得ているんです。不正受給が発覚した際に都道府県労働局等が実施する事業主名等の公表について、同意する必要があります。同意しない事業主は支給申請できません。

これらの共通の要件は、助成金の支給申請の際に出す「支給要件確認申立書」という書類に、はい・いいえの方式で質問に回答し、判子を押します。契約前の必須事項として事業主に確認しておきましょう。

(参考)
支給要件確認申立書
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000159984.pdf

各雇用関係助成金に共通の要件等
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/dl/kyoutsuu_youken.pdf